書誌情報
集英社オレンジ文庫
銀の海 金の大地 8
著者
あらすじ・概要
真澄に続き、真秀までもが強大な霊力に目覚めてしまった…! それを知った美知主は、真秀たちを淡海から出すまいと配下に命令するとともに、佐保の一族を息長の手中に取り込むべく、佐保彦にある「交渉」を持ち掛ける。脅しにも似たその言葉に佐保彦は何と答えるべきか逡巡し…。そして真秀は、真澄、御影を連れて、淡海を旅立つ覚悟を決めて…! 一方、大和国中では、伊久米の大王に嫁いだ美知主の大姫・氷葉洲姫が、大王の子を身籠もりつつ、悶々とした日々を過ごしていた。その煩悶のわけは、美しい異母妹・歌凝姫。淡海から突然やってきた妹が、あるいは他の美しい女たちが、夫である大王の心をとらえるのではないかと危惧した氷葉州姫は、あることを企む。己の言葉が、大和国内に嵐を呼ぶことを知らぬままに――。氷室冴子が全力で書いた伝説の古代転生ファンタジー、疾風怒濤の物語は次なる高みへ!!
第七章 まほろばの娘(承前)
最終章 暁に甦る
あとがき 氷室冴子
あとがきイラスト&メッセージ 飯田晴子
解説 前田珠子